この週末は、奈良を訪れていました。
6月の晦日、夏越の祓には、伊勢に誘(いざなわ)れましたが、
9月の晦日は、お導きを得て奈良を訪れて参りました。
6月の伊勢でも、不思議なことに、一般では叶わない貴重な体験をさせていただきましたが、
この奈良でも、なぜか同様に、一般では踏み入れることのできない場所に足を踏み入れ、得難い拝観の機会をいただきました。
関係者の皆さま、たいへんありがとうございました。
伊勢といい、今回の奈良といい、
今年は、子供のころから心ゆかしく感じられていた世界との縁が結ばれていく感じがあります。
南方という未来の場所に、過去の星を持つ人は、
歴史をさかのぼっていくことに憧憬の念を抱くといいますが、確かにそのとおり。
それにしても、日ごろ、現代のルールがけん引する都市部に住んでいると、
その街の風景や時間軸を当たり前のものとして生きているのですが、
伊勢や奈良のような歴史にけん引される街というのは、
それとはまるで異なる時間軸、まるで異なる風景があることに驚きます。
そして、
ある種の既視感を伴うそのギャップに、
何かヒントがあるような。
なんのヒント?
…かといえば、 東洋の知恵を現代につなぐヒント、
西洋思想的世界観、デジタルな世界観に大きく偏っているように感じられる現代の世界観のバランスを取り、
「回復力」、「復元力」、「耐久力」、「再起力」、「弾力」…
いわゆるレジリエンスを実現するためのヒント…というか。
今年は比和の年なので、
自分の原点となるものに立ち戻り、
向こう12年かけて取り組んでいくことに出会うことは想定していましたが、
こんなふうに、分かりやすい出来事・体験としてそれが起こることに驚いています。
迷いがあったということでもないのですが、
東洋思想を担う、ということへの自覚が多少揺らいでいたような、
このところの素行の悪さというか、言動の不用意さというか…、
そういうあれこれについて、
伊勢に詣で、奈良を訪れるなかで自省を促されたような感じがあります。
そんな気持ちで引いた御籤は一番。
戦後、損なわれてきた東洋の知恵の復権を実現する。
日本に根付く古来の知恵を活用する文化の復権を実現する。
その取り組みに、
一人でも多くの方が興味をもたれるよう、
そしてその先に東洋の知恵の担い手として活躍されるよう身を尽くす、
その自覚を確かにしました。
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