母親との関わり方が難しいケース

重ねてちょっとセンシティブなことを書きます。

いわゆる「過保護な母親」というのがおられますが、
そのお子様の命式を拝見すると、母親干が驚くほどある、ということがけっこうあります。

つまり、過保護な母親の子供というのは、
「たくさんの母親」に囲まれる命式をもっているもので、
そのとおり、たくさんの母親に囲まれるかのように過保護にされて育つ傾向にあるのだということです。

世の中には、
「過保護な母親」に育てられて順当に育つタイプの方と、
そうではない、「過保護な母親」に育てられてしまってはまともな大人になることができないタイプの方がおられるのですが、

そもそも算命学では、母親干多過というのは、母親縁がないことを意味しており、
親の側も、子供の側も、そのことを自覚しておかないと、いろいろと破壊的なことになることもあります。

これはつまり、
「過保護な母親」というのは、子供との縁を大事に思うからこそ過保護にしているのですが、
子供の側からみれば、子供の頃、若い頃など、短期的には「お母さんありがとう」となったとしても、
長期的には、その過剰なまでに保護してくれた母親を疎ましく思うことになりがちであるということで、

そうした事態に直面したとき、
その「過保護な母親」というのは深く絶望することになります。

なお、これは命式において母親干多過の場合には当然気をつけねばならないことですが、
そうでなくても「過保護」というのは、子供の成長を阻む、
その先には、子供に疎まれることもあるのだという自覚は必要であろうと思います。

さて、先日、そういう過保護なお母様をもつ息子さんの命式を拝見する機会がありました。
過保護なお母様は80代、息子さんのほうは50代であったのですが、

その息子さんの命式を見れば、
母親干が5つもある命式、
それでいて、命式には庫刑(母親を含む目上との争い、対立)が2つもあり、
加えていえば、徳攻の業(他人に好かれやすい、好きでもない人にも好かれる)の三業干支を2つもつ方で
その矛盾の多さに、その家系の因縁についていろいろと考えさせられました。

矛盾の大きな命式というのは、
多くの場合、親の代に原因があります。

よく「先祖の因縁」という言葉が使われるのですが、
祖父母よりも前からの因縁というのは、家系の隆盛にかかる占技においては見ることもあるのですが、
だいたいは、親の代、せいぜい祖父母の代まで因縁によるものであることが多く、

多くは親の代の宿命とその生き方を見れば、
子供の命式にある矛盾の理由を見つけることが出来るように思います。

これはつまり、お子様がおられる方、これからお子様をもうけられる方というのは、
自分の生き方が、子供の運命を決めるということ。

ちょっと大袈裟に聞こえるでしょうか。
これはいろんな事例を見れば、そこに確信を得るようになります。

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