世の中には、「財を得るほどに人格を落としていく」人というのがおられます。
どういう人かといえば、
人体星図に水性の星と土性の星が並ぶ人というのが、そのタイプの人で、
「叉財局」というのがその要素についた名前なのですが、
その「叉財局」というのは、簡単に言えば、
財がなければ知性による品格が冴えるのですが、
財が増えると、土剋水と土性が水性を剋すその度合いが増す、
増えた財によって知性が濁り、品格・人格が落ちていく、という仕組みになっています。
これについて、
もともと水性の星というのは知恵の星、
知恵の先に狡さのある星であって、
ときに二枚舌をつかって他人を操ろうとするようなところもある星なので、
別に、土性の星で濁らなくても、
水性の星があるだけで、品格・人格を損なう可能性ってあるよね、
…と思っていたのですが、
最近、「財を得るほどに人格を落としていく」というその「叉財局」というのはこういうことか、
…と、いうことががっつり腹に落ち、納得したのでちょっと書いておきます。
さて、水性の星が冴えわたる、
知性が冴えわりつつ、二枚舌を使いながら他人を動かそうとする狡さと、
土性の星によって濁った水性の星による、
「人格が落ちていく」というときのその様子に、いったいどういう差があるのかといえば、
水性が冴えわたるときの狡さというのは、
実際、腹黒く、嘘もつき、他人をうまく丸め込もうとするようなものであるには違いないのですが、
そこに一定のロジックが貫かれていて、いってみれば、理論理屈を損なわない「一貫性のある嘘」であり、狡さであって、
例えば、その嘘がバレたとしても「戦略的」とかなんとか、美しく説明することができる嘘であり狡さである一方、
土性の星によって濁った水性の星による、
「人格が落ちていく」というその叉財局の嘘というのは、
一言で言うと「誰得な嘘」であり、
底が浅く簡単に露呈する、
その嘘によって誰も得をしない、
いちいち指摘するのもばからしいような嘘であって、
その底の浅さ、誰得にして、理屈に合わない、
その嘘をつくことで本人の評判を落とすことにしかならないような嘘であるように思います。
そして、思うに、そうやって「簡単に露呈する、誰得な嘘を口走る」がゆえに、
「人格が落ちていく」と言われるのではないか。
私は、かねてその「財を得るほどに人格を落としていく」という要素について、
もっと、悪辣な、お金に関する悪賢さ・ずる賢さであるように認識していたのですが、
たとえば、もしそういう悪辣な、お金に関する悪賢さ・ずる賢さが極まるなら、
それは、ある意味、見上げたものであり、「人格を落とす」というような表現にはならないんじゃないかな?と、思ったのですがどうでしょう。
これはつまり、土剋水、と知性が濁るということの意味は、
「お金に汚くなる」ということではなく、
「知恵が浅くなる」ということなのでは?ということで、
文字通り、土性によって「知恵が損なわれる=頭が悪くなる」みたいなことなのでは?ということです。
ちなみに、水性の星というのは、「生じられる」ということによって知恵を得るわけですが、
目上を尊ばない人は、水性の星を活かしがたく、
土性の星=自分が中心となっていく星が強まるということは、
傲慢さの先に学びが浅くなり、
誰得な嘘が簡単に見破られることや、その先において自らの評判を落とすことにまで思慮が及ばなくなる、ということでもあるのかもしれません。
ほんとに???
…と、私も、以前だったら思ったかもしれませんが、
このところ、立て続けにその事例を目の当たりにして、
どうもそういうことであるように思います。
改善、挽回することはできるのか?
…といえば、水性の星をしっかりと使えば、改善・挽回できることもあるかもですが、果たして。
⭐︎2023年10月二週目のマガジンを公開しました🌕
https://note.com/kinugyokutoan/m/m8449207474f1
⭐︎noteのメンバーシップ上級編の再配信サイトのご案内※New!
再配信用のサイト (別館) を作成いたしましたので、
最初から学ばれたい方は、ご参加くださいませ。
note 再配信:https://note.com/kinugyokutoan2
※再配信は、2020年3月より、 専門科 師範科の内容から書き始めましたその内容です。
更新は、 上級編と同様、 毎日更新となります。
再配信の内容をちらっとご覧になりたい方は、
2020年上半期のマガジンにまとめておりますので、 タイトルなど参考にしてくださいませ。
(タイトルと一部内容は、 無料にてご覧いただけます)
2020年上半期のマガジン:https://note.com/kinugyokutoan/m/m3cfc18c6fb4a
⭐︎noteメンバーシップ上級者プランはこちら:https://note.com/kinugyokutoan/circle
月額5000円です🌿毎日3,000文字以上、毎月90,000文字以上更新中📖
(2023年9月現在、主に臨位以降の内容です。)
🌷注目記事🌷
9/8 強い天将星と弱い天将星の見分け方①
https://note.com/kinugyokutoan/n/ne35ce6c8b932
9/10 天中殺などの「お知らせ現象」が起こるその構造と「立ち止まるべき後天運」の過ごし方①
https://note.com/kinugyokutoan/n/n8faa1088ee80
9/12 人体星図に見る人間の内面の構造①
https://note.com/kinugyokutoan/n/n098b7e526087
8/31 十二大従星の構成で捉える人生のパターンと安定性、陽占気図法・陽占八門法
https://note.com/kinugyokutoan/n/n32fad9deb87b
9/2 配偶者多過の命式の場合の結婚と宿命消化の方法 ※閲覧注意
https://note.com/kinugyokutoan/n/n0220087529e5
8/24 才能星の大切さと向き合い方、人体星図における「相剋」がもたらすもの
https://note.com/kinugyokutoan/n/nce2dc1256161
8/28 陽占で捉える活躍世界 坐型・立型とは?才能運型詳解と「思考する」=「現実を揺るがす」精神星
https://note.com/kinugyokutoan/n/ncd45f2f3b97e
8/17 天中殺と人体星図の構造を前提とした調候守護神の使い方、人体星図に出てこない守護神の使い方
https://note.com/kinugyokutoan/n/nca327cf98a9b
8/22 陽占的アプローチで人物を捉える①陰占と陽占の印象の違い、純星・濁星の世間との関わり方の違い
https://note.com/kinugyokutoan/n/n6c7c8c03d00a
7/30 子供の運命の捉える視点① 陽占ではなく陰占、エネルギー値が大きな子供
https://note.com/kinugyokutoan/n/n50245ca9e289
8/1 子供の運命の捉える視点③ 家系のストーリー=家系を知り「自分の現在位置」を知ることの大切さ
https://note.com/kinugyokutoan/n/nadd24ef8953e
7/27 女性の適職範囲の考え方① 女性が働くうえで必要な2つのもの
https://note.com/kinugyokutoan/n/n112c033d0454
7/24 「人生の伸び」を実現するために知る陰占・陽占という鋳型の仕組みと作用①
https://note.com/kinugyokutoan/n/na20eecfe0d31
7/20 男系・女系から捉える適職範囲、男系・女系の別の見分け方、その活躍世界
https://note.com/kinugyokutoan/n/nd370654669f0
7/19 過剰に目立ちたがる質はどのように生まれるのか?そこにある違和感の理由と背景
https://note.com/kinugyokutoan/n/n0ff8fb84b5d2
7/13「本来の陰転範囲で最大陽転」が自動的に起こる事例、壮大な大運天中殺の影響の仕組み 前半
https://note.com/kinugyokutoan/n/n8cb7219d38ff
7/16 結婚相性の深い捉え方・同座婚① 結婚生活・安定感の推移を捉える
https://note.com/kinugyokutoan/n/n03216864dd4b
7/6 誤解の多い「人体星図の北方の星」の意味 後半、北方という老練な質の場所、人間のウラを見つめる
https://note.com/kinugyokutoan/n/nc8ea731f0dbe
7/8「福運・貧運」の事例⑥ 危険な命式のバランスを大きく崩す要素9つの検証の続き
https://note.com/kinugyokutoan/n/n514e2446a1f0
⭐︎各天中殺の生き方について、
知っておくべき基本的な内容の記事をまとめました🌿
重陽の日のお祝い価格、3333円です。
https://note.com/kinugyokutoan/m/mfa6bb7348d9a
最近のコメント