算命学に必要な有機的理解

算命学を机上で学んでいる人や、
ネットでぐぐって読みかじっているような人にありがちなのが、

生年月日によって導かれる要素は生まれながらして全きカタチで備わっていて、
宿命に与えられた要素を、
不動にして不可侵の自分がもつ性質であるかのように捉えている、ということ。

これは、
人体星図の十大主星がどのように出来上がっているかを理解していれば、
そういう誤解をすることはないのですが、

ネットなどで、十大主星の名前と意味が並べて書いてあるものだけを見ていると、
その十大主星があれば、それがそのままその性質につながるものだ‥と思ってしまうことも、少なからずあるのだろうと思います。

算命学に出てくる要素というのは、
すべてことごとく有機的で､言い換えればアナログなものばかりです。
何一つ、無機的なもの、デジタルなものはありません。

これは、算命学の時間が円環的にめぐること､
何事もすべて二極ではなく、一極二元で捉えることからも分かるのですが、

現代の日本というのは、
無機化、デジタル化、二極化の考え方で遍満していて、
何事も、「一つのワードに一つの意味を結びつける」ような思考でモノを捉える方が多く、

それが、多くの方を、算命学の本質的理解から遠ざけてしまう原因になっているように感じられます。

これは私の考えですが、
算命学の要素というのは、可能な限り、連綿と説くべきものと思っています。

それゆえに note などでは、
一般的な位相法条件や十大主星の星意構造すらも、
長々としつこく書いているので、人によっては多少、くどいと感じる方もおられるかもしれないのですが、

例えば、

◯十大主星は育つものであること、
◯陰占に示される関係というのは、「実際に、リアルな関係を構築する」ことによって確立するものであること、
◯位相法条件に示される関係は変化するものであること、

‥などを説こうとすれば、
その変化を連綿と記す必要があるわけで、
当然に、その文章量は長くなることになります。

ぶつ切りで、算命学を学ばれることのないよう、お気をつけくださいませ。
まして、星の名前をデフォルメして、機械的に覚えるなど、本質を損なう匹夫の所業と考えます。

算命学というのは、
森羅万象の仕組みを解く、有機的な学問です。

その前提で、
私自身も急ぐことなく倦むことなく、
たゆまぬ努力で学んでまいりたいと思います。

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