算命学について、
単なる精神修養だと思っている方がそれほどいるとは思いませんが、
誤解をされている方がいたので、ちょっと明確に書いておくのですが、
算命学は、帝王学であり、
帝王が、万世一系を目指す、現世利益を実現するための学問です。
これは、
算命学で主に使われる干支の十干と十二支の組み合わせが、
陽干は陽支とのみ組み合わされ、陰干は陰支とのみ組み合わされる、
つまり、
（＋）×（＋）＝（＋）＝実
（－）×（－）＝（＋）＝実
…と、有形の組み合わせ＝現世利益の組み合わせしかなく、
（＋）×（－）＝（－）＝虚
…という無形の組み合わせの干支がないことにもそれは示されており、
万世一系を実現するための財や権力、地位や名誉を獲得することを目指す前提であるからこそ、
それを実現しやすい十二大従星が「身強」という「強い星」にカテゴライズされているわけで、
一族において、その財や権力を維持していくにはどうすれば良いか？
…ということを説く、それが算命学の本旨である、という理解は重要です。
そして、それゆえに、古代より現代にいたるまで、
時の権力者が算命学により、その生きる道を知り、後継者を選定してきたのであり、
その目的なしに、算命学が発展した理由はありません。
これは、算命学の源流と言われる鬼谷子が、古代中国における春秋戦国時代、諸子百家の時代＝権力闘争に資する学問が勃興・乱立した時代に発展したことを見れば明らかで、
財や権力に資する、有形・現実の世界における発展の道筋を説く学問であるからこそ、
秘され乱用が禁じられているものでもあります。
こうした学問は、その知識のない人からみれば「単なる占い」であり、
政治家が、算命学にその道を問うことについて、
「政治家は占いに頼る」と揶揄するような記事が昔の週刊誌などで書き散らされたこともありますが、
いわゆる「運が落ちない人」というのは、
適切に時期を捉え、人を選び、道に応じた人生を歩んでおり、
例えば、安倍首相の復権やアベノミクス成功の背景には、算命学に造詣の深かった中原伸之先生がいたことをみても、
その確かさが分かるだろうと思いますがどうでしょうか。
これは別に、算命学を学ぶ人は、
財や権力を目指すべし、ということではありません。
ただ、算命学の本旨は、有形の世界における発展、万世一系の実現にこそある、という理解なしに学んでも、
納得できないことばかりになるのでは、と思います。
例えば、「天中殺婚」がダメなのは、後継者につながる子供を得られないためですが、
万世一系を目指さない、財や権力を目指さないなら、別に天中殺婚をしても大して問題にはならないわけで、
こうしたことをみても、
算命学の底流には、「万世一系・財や権力」を目指すという揺るぎない流れが常にある、ということが分かるだろうと思います。
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