先日、久しぶりに会った方が、
大企業で長く働いている人…というのは、
びっくりするくらい視野が狭いよね、ということを言っていて、
ちょうど同じようなことを考えていたので、
「そうだよね！」と、全力で同意した、ということがありました。
なんとなく、
「大企業」というと、規模が大きく取引の範囲も広いので、その結果として視野も広くなりそうな印象があるのですが、
多分、その「規模が大きく取引の範囲も広い」ということへの過信から、
会社の外へ積極的に出て行かない、出て行く必要もない、その結果として、
「びっくりするくらい視野が狭い」ということになるのだろうと思います。
久しぶりに大きな組織の中に入ってみて驚いたのは、3年目くらいから10年目くらいの、
まだまだ若くて視野が広いはずの人たちほど、
互いに「視野の狭さを競っている」ということ。
いや、組織というのは、
その組織の思考を身につけた人から偉くなっていく、
その組織の思考に考え方が近い人ほど存在感を増していく、
…というものなので、
最近の若い人たちはそれだけ優秀である、という捉え方もできるのですが、
けっこう大きな違和感がありました。
いわゆる「株主」としての立場でいえば、そういう若者は頼もしい存在であることこのうえないのですが、
人間としての魅力には著しく欠けるというか。
自分のことを棚に上げて恐縮ですが、
こうしたことは、
「久しぶりに大きな組織の内側に身を置く」
…という経験をした人にしか語れないことだと思うので、きちんと書いておきます。
さて、こうした人たちに出会うのもたぶん「害の時期」ならではだと思うのですが、
面白いことに、前回の「害の時期」に関わった人たちとの関係がこのタイミングで復活しています。
これはつまり、12年前の害の時期に関わりをもった人たちと、今年、あちこちで関わる機会を得ている、ということなのですが、
今回の害で出会った人たちと、前回の害で出会った人たちに親和性がある、ということで、
それを眺めつつ、これは何か「未完了の宿題」のような気がしていて、ここできちんと取り組まねば、と思っています。
前回の害の時期も「変な世界に迷い込んだな」と思って遠巻きに眺めつつ過ごしていたのですが、
そうやって「他人事」みたいに関わっていてはいけない何かがあるのではないか？
…というか。
あるいは、徹底して関わらない、関わるべきではない、きちんと振り切ってこの世界から脱却しなければならない、ということなのかもしれないですが。
何をもって「徹底的に関わるべきではない」のではないか？と思うのかといえば、
「自分」を「組織」とイコールで捉える人たちというのは、自分の人生を放棄している人ただといえて、
いい加減、そういう人とは徹底的に関わらない、という覚悟をすべきなのかも、ということなのですが、どうでしょうね。
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