「死」に関する雑感

学習的・学問的知見と、
体験的・現実的知見が異なる、ということはよくあります。

「学習・学問的知見」と「体験的・現実的知見」 を、
対比して書くことに違和感のある方がおられるかもしれませんが、

例えば、「人の死」というのは、
学習的・学問的知見と、体験的・現実的知見が異なる最たるものなのではないか、と思っています。

私は、父が他界したときは、
人間は、病気によって死ぬわけではなく、
もっと別の何かによって命がもっていかれるのだということを揺ぎ無く感じ、
その原因を模索していった先に算命学に出会いました。

母が他界したときは、
人間というのは、そのまま五行の存在であるということ、
年を重ねて完成された人間というのは、日干の姿そのものの存在であるということを誤解の余地なく痛感し、
日干を損なわない生き方の大切さを畏敬の念とともに胸に刻みました。

こうした「人間の死」という現象が顕らかにすることというのは、
人間が死ぬ、その死にいたるプロセスを、
身近に、目の当たりにした人にしか、捉えることができないのではないかと思います。

死に立ち会い、そこで圧倒的な臨場感をもって展開される、
「絶対的な力によって命がもっていかれる」という現象、
あるいは 「それまでの様々な積み重ねによって揺ぎ無い必然性をもって起こる」という現象、
「その人物を取り巻く人たち(環境)の悪意なきエネルギーの犠牲になる」 という現象は、

そのプロセスが生々しい手触り感をもって起こり、
その現象が訴えるその声が心に響き渡るのを聞いた、
その感覚を受け取った人にしか、認識・理解することはできないのではないかと思います。

そして陰陽五行思想の理解のもとでそれを眺めれば、

人の死というのは、 結局のところ、五行のバランスが崩れた先に起こる、
あるいは、 五行の衝突の結果として起こるのだということを陰陽五行の理解の延長線上にあるものであると同時に、
森羅万象の生々流転の一環として、「ただ起こる」ものである、

そして、誤解を恐れずに言えば、
人間というのも、動物や植物など、自然物の一部であるに違いなく、
その人生の終わりというのは、悲劇的なものなどではなくもっと淡々と静かな現象なのだということが分かる。

これはつまり、十干というものが揺ぎ無く腹に落ちる、ということでもあるのですが、
この感覚は、何かしらの体感的理解、現実的理解なしには得られないかもしれません。

あまりに色鮮やかな理解であったので、
先週、その理解をもとに、「十干の性情を正しく捉える」ということについて note のほうに書いていたのですが、
甲木から丁火まで書いたところで、いまいち反応が鈍いので、ひとまず中断しました。

が、
人間の存在というのは極めて静的なものであり、
起こる現象や、動的に見えるものというのは、実はとても一時的、刹那的であるという理解があれば、
こうした「十干の性情」、ひいては人間存在とその人生行路をを正しく正確に捉えることができるように思います。

これは 「悟りを得れば」と言い換えられるかもしれません。
「悟り」 などと大仰ですが、40代も後半になれば、 達観くらいはするもので、
その達観を現実的なものとするのが、 親の死、 人の死であるように思います。

⭐︎2024年7月三週目のマガジンを公開しました🪷
https://note.com/kinugyokutoan/m/m52f9e597deff

⭐︎2024年7月二週目公開分のマガジン🌼
https://note.com/kinugyokutoan/m/m22e3b6d8aff4

⭐︎2024年7月一週目公開のマガジン🪷
https://note.com/kinugyokutoan/m/mab059736b146

⭐︎noteのメンバーシップ上級編の【再配信】サイトのご案内
note 再配信:https://note.com/kinugyokutoan2
月額5,000円です🌿

※再配信は、2020年3月より、 専門科 師範科の内容から書き始めた内容の再配信で、
只今現在、2020年12月の内容を配信中です。
既に開始して9ヶ月経過しておりますので、最初から学ばれたい方は、
統合版マガジンからご覧いただくことができます。

◎2020年度 上半期統合版 2020.4月〜9月公開分
https://note.com/kinugyokutoan/m/m3cfc18c6fb4a

◎2020年度 下期統合版 2020.10月〜21.3月公開
https://note.com/kinugyokutoan/m/me799a865819a

⭐︎noteメンバーシップ上級者プランはこちら:https://note.com/kinugyokutoan/circle
月額7,500円です🌿
(現在、リアルタイムで進行しているのはこちらです。多少、難解です。)

⭐︎2021年度上期 統合版 2021.4月〜2021.9月公開
https://note.com/kinugyokutoan/m/mdf9e9087e5e1

⭐︎2021年度下期 統合版 2021年10月〜22.3月公開
https://note.com/kinugyokutoan/m/m159c813818ae

🌷注目記事🌷
6/18 矛盾の多い命式を詳解する④ 人生の発展性や能力発揮を決する4つ目の柱の捉え方
https://note.com/kinugyokutoan/n/ncc0fc1da7882

6/14 天貴星と天恍星の「強さの質」、「身中・ほどほど」という理解では見誤るその「強さの質」
https://note.com/kinugyokutoan/n/nbdc1e160ff1a

6/8 大運でめぐる十大主星の陰転と陽転の構造と作用① 一極二元の理解
https://note.com/kinugyokutoan/n/n00336845d283

6/13 運を伸ばす・運の伸び悩みを回避するに必要な運型に応じた生き方・守護神による安定的な在り方
https://note.com/kinugyokutoan/n/n8cdb754162cb

6/6 「刑」の構造① 4つの「刑」の構造詳解と「刑」の目的
https://note.com/kinugyokutoan/n/n00a3776becbf

6/3 辰巳天中殺の見える世界、「天頂欠け」・「現実集中」の本質
https://note.com/kinugyokutoan/n/n115a4c68af50

5/26 人生で活躍を実現するために見るべき7つのポイントと何をもって判断するか?①概説
https://note.com/kinugyokutoan/n/nd48c23e2e1a9

5/23 「6種類・ 6通りの害」の構造と理解① 立体五行をベースに害を捉える
https://note.com/kinugyokutoan/n/nb1c853914281

5/21 位相法条件ごとの「前進」の仕方【前半】支合・半会・比和・対冲
https://note.com/kinugyokutoan/n/na8c7da7b8355

5/20 「イヤな人」への対処法と処世術、「イヤな人」と付き合うことの大切さについての構造的理解
https://note.com/kinugyokutoan/n/n4be69ddf9b8a

5/14 十大主星の構造に応じたそれぞれの「文章を書く」構造① 構造に一致していれば文章は書ける
https://note.com/kinugyokutoan/n/n00959feccd8c

5/11 天中殺グループの「目線」、「自然と気持ちがその役目・立ち位置に向かう」因縁回避 前半
https://note.com/kinugyokutoan/n/n646777e133e1

5/7 大運の仕組み詳説① なぜ、大運の影響は想念の世界において現象化するのか?
https://note.com/kinugyokutoan/n/n0b0ecf21d19b

5/6 誤解の多いポイント2つ ①守護神の使い方の誤解、②陰占と陽占のギャップについての誤解
https://note.com/kinugyokutoan/n/naf2de86a4a86

4/19 行動傾向を観察することで人物の性質を捉える① 東方の質・西方の
https://note.com/kinugyokutoan/n/n47e6c669af92

4/22 脆い天将星の見分け方、陽占と陰占のギャップを認識して一段深く人物を読み取る①
https://note.com/kinugyokutoan/n/n4471dbeeaf90

4/15 方位に基づく職業分類① 方位職概説、北方職・南方職
https://note.com/kinugyokutoan/n/n695308b7c969

4/14 大運における東方天剋地冲の消化法、方向転換して向かう先の星を組み込むことの大切さ
https://note.com/kinugyokutoan/n/n6db69f89506f

4/6 陰占の6文字で捉える「人物の姿=完成されていく姿」、6文字で捉える活躍に向く世界
https://note.com/kinugyokutoan/n/ne6c6f6191773

⭐︎各天中殺の生き方について、
知っておくべき基本的な内容の記事をまとめました🌿
重陽の日のお祝い価格、3333円です。
https://note.com/kinugyokutoan/m/mfa6bb7348d9a

⭐︎想定法のまとめ
人間の生き方から「想定」する考え方を学ぶことができます🪻
端午の節句🎏のお祝い価格5555円です。
https://note.com/kinugyokutoan/m/m64e7aba11cb9

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash