先日、久しぶりに会った友人に、
「孤独？」
…と、訊かれました。
どういう趣旨で訊かれたのか分かりませんが、
父が11年前に他界し、今回母が他界して、
両親が他界したことのために孤独か？
…といえば、確かに孤独で、そうだね、と答えました。
ただ、「孤独」というのが苦しいものとか、辛いこと、悲しくて耐え難いこと、
あるいは、気の毒でかわいそうなことなのか？といえば、
必ずしもそうではなく、
私は今、この孤独のなかで、ただ佇んでいます。
「佇む」とは、
「足で体を支えるなどしてまっすぐに姿勢を保ち、位置を占める」という意味なのだそうですが、
まさにそんな感じで、
両親が他界したこの世界に、あたかも物体のように風景の一部としてそこに在ります。
そして、それまでかすかに感じていた、
「これから拡がる世界」について、
母の四十九日を迎えた今日、よりくっきりとした確信をもって感じています。
それが、母からの贈り物🎁なのではないか、
…というか。
世の中には、
「孤独」に比例して運が伸びる人というのがいて、
例えば、宿命中殺があったり、宿命に天剋地冲があったりするような人は、
「孤独」なしには人生は開かない、
逆に、ふつうの人が「幸せ」であると思い描くような、和気藹々と平和で調和的な世界に身を置いていると、
人生はどんよりと停滞することになります。
こうして書くと、
宿命中殺があったり、宿命に天剋地冲があったりすることは、
ひどく気の毒に感じる方が世の中の7割くらいおられると思うのですが、
宿命中殺や宿命天剋地冲をもつひとにとっては、
その「和気藹々と平和で調和的」であることのほうが苦役のように感じられるもので、
「孤独」というのは、
その裏側において、そういう世界からの解放を意味しています。
そういえば、
先日、noteのほうで、宿命に天剋地冲をもちながら、平和で調和的な家庭を維持することは、
たいへんにエネルギーを使うことになる、という説明をしたのですが、
これは、宿命に中殺がある場合も同様で、
本来の「生（き）のエネルギー」を発揮していれば、調和的などでは在り得ないわけで、
それを抑制しながら生きることは、自分のエネルギーを浪費するのみならず、壮大に消耗することにもなります。
この仕組み、分かりますでしょうか。
火山の火を抑え込もうとするとか、
津波の水を抑え込もうとするとかいうことは、
たいへんに大きなエネルギーを無駄に使うだけでなく、そもそもの山や海のエネルギーを殺してしまうことになりますね。
そう考えると、
宿命中殺や宿命天剋地冲があるなら、
自由に生きることが不可欠で、
全き自由というのは、「孤独」なしにはありえず、
ゆえに、「贈り物🎁」なのではないかと感じている次第。
ずっと昔、社会人になる直前に学生の頃、
付き合っていた人と別れたときにも「孤独という自由」については強く感じたけれど、
「孤独」って、その裏側には可能性を秘めているもの。
globeの曲の歌詞に「愛が夢を邪魔する、夢を見つける」というのがありました。
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