能力・才能発揮を邪魔しなき関係

ほぼ毎週、会っている友人がいるのですが、
今週は会えない気がして、会えないよね?と訊いたら、仕事関連の予定があったらしく、三連休の別日にリスケした、ということがありました。

友人のほうから「会えない」 といわれたわけでなく、こちらから訊いたことに驚かれましたが、
「縁がある人」との関係というのは、つくづく「言葉を必要としない」ものだな、ということを考えています。

もともと、その友人とは、
出会った頃からタイミングが合い、 なぜかいつも会いたいときに会える、 なぜか偶然ばったり会って飲み始めたら時間を忘れる…みたいな関係なのですが、
出会って既に10年以上経っても、相変わらず、タイミングや偶然に恵まれ続けることに、驚くやら嬉しいやら、面白いやら。

人間関係というのは、拒否するのでなければ深く考える必要はないので、
それについて深く考えることはしませんが、
この「なぜか会える」 という理屈のなさは、理屈よりもずっと強いんだろうな、と感じています。
そういう相手というのは、一緒にいるべき人であり、一緒にいることに意味がある…的な。

ちなみに、その友人とはもともと異業種同士の関係でしたが、
その後、お互いに注力する世界が出来上がった現在は、当時よりもはるかに遠い世界・分野で活動してています。

自分の芯、自分のアイデンティティが曖昧で緩慢なうちは、自然と相手の世界に向かっていくものですし、
関係が堅固でなければ、これもまた「あの人の近くにいたい」とばかりに相手と同じ世界を目指したりするものですが、

そういう関係というのは、
どちらかが「主」になりどちらかが「従」になるか、
そうでなければ、張り合うことになる、
いわゆる「律音」的な関係であり、相互に喰いあうことになります。

一方、お互いにまるで異なる世界に向かいつつ、それでいて同じ場所に立ちながら、互いに自分の活動に励むことができると、それとはっきり口に出さずとも刺激を受けますし、
まるで異なることに取り組んでいるにも関わらず、不思議な相乗作用があるもので、その不思議な作用で引っ張ってもらうこともできます。

「活動分野がまるで重ならない」のですが、「重ならない」 からこそ、
自分の能力・才能の発揮を邪魔されない、
相手の能力・才能の発揮を邪魔しない、
そして、お互いに制約なく能力・才能の発揮が最大化できる…というと、
その現象がどんなものか、伝わるでしょうか。

私も、若いころは、「あの人と同じ世界に」とか「共通の世界があって嬉しい」とか思ったものですが、
それは「自分」が確立していなかったからこそ、
「自分」の世界を自力で切り開いていく自信がなかったからこそであり、

今だと逆に、イラっとしそうだな、とそんなことを考えつつ、
「律音」というのは力を削ぐ、それはこういうことなのだな、ということも感じています。

ちなみに、実家の近所をみていると、
50代、60代になってもつるんでいたり、「誰か」がいるからなどという理由で何かをする人というのがけっこうおられます。
自宅のなどでも、少なくない人が「律音の関係」でつるんでいたりするのですが、
なんていうか「集団」に埋没する先に、「悪いところ」のほうが目立つ印象があります。

そういう人は、だいたい「○○さんと一緒に」とか「□□さんに助けてもらって」とかやっていて、それはそれで一定の価値や意味もあるのだと思いますが、
観察していてくっきりと思うのは、そういう人は、「一定」を超えられないということ。

へんな言い方ですが、 そういう人は、「自分」を誰かに何とかしてもらおう的な甘えがあり、
50代、60代という本来、主体的に生きるべき時期、そうであることが自然な時期に、「自分を他人任せにする」という不自然なことをしているから「悪いところ」が目立つのかな?と思っています。

算命学でも、「不自然」な個所は違和感につながり、道を閉ざすことにつながるものですが、これも、そういうことかな、と感じているところ。

🪻半期統合版を整理しました🪻
一本当たり約275円です。

◎2022年度 上半期統合版 2022.4月〜22.9月公開分
https://note.com/kinugyokutoan/m/m32a79535ef72

◎2022年度 下期統合版 2022.10月〜23.3月公開
https://note.com/kinugyokutoan/m/m479d771ac235

◎2023年度 上半期統合版 2023.4月〜9月公開分
https://note.com/kinugyokutoan/m/m7b5163e98304

◎2023年度 下期統合版 2023.10月〜24.3月公開
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