人生には 「横道にそれる運」というタイミングがあります。
構造はいくつかあり、詳しいところはここでは控えるのですが、
いずれも「干合」 絡みである、という点がポイントで、
これまでも何度か書いているように、
「干合」 とは揺らぎであり迷い、
そして 「普段の自分とはまるで違うこと」を言ったりやったりしてしまうことを促す要素で、
この 「横道にそれる運」というのは、その干合が誘因となって発動します。
さて、これについて、
「横道にそれる」などというと、さも 「悪いこと」 のように感じられるのですが、
実は、時と場合によっては、案外と 「良いこと」 にもなり得るな、ということを考えています。
もちろん、 算命学というのは、
「万世一系」 を実現するための帝王学なので、
帝王として＝トップとして、その立場を維持し盤石なものとして次代に継承していくことを目的とするなら、「横道にそれる」ことは 「悪いこと」 であるに違いありません。
というのも、
有形・現実の世界＝実業や政治の世界においては、
「継続は力なり」という言葉にあるように、
継続性・ 一貫性こそが強さとなり力となるもの
だからです。
けれど例えば、
膠着している状況にある場合や、
閉鎖的な環境に縛られているような場合においては案外と、
「横道にそれる」ことによって、
その状況の打開策を得られたり、
その状況から抜け出すことができたりすることもあるように思います。
つまり「横道にそれる」という現象は中立的なものなので、それが「良い」か「悪い」かは別の話だということ。
‥これは算命学における「お約束」ですね。
前に、散財運を持つ人は、確かに散財して手元にお金が残らない方が多いけれど、
実はその散財運を宿命にもっていたり、後天運でめぐったりすると、
「散財」というワード自体はネガティブなだけど、
その散財をとても楽しんでいて幸せですよね、
‥書いたことがあります。
あるいは、天剋地冲を持つ人は、完全破壊条件をもち、
人生において破壊にぶつかることが少なからずありますけれど、実は本人はその破壊によってこそ幸せであり、充実するものでもありますね。
‥だとすれば、
「横道にそれる運」 というのは、
「横道にそれる」ことによって充実し、
その先に満足感のある意義深い経験となることもあるのではないか、というお話です。
実は、私がこの2ヵ月、その 「横道にそれる運」 の真っ只中にいて（現在進行形、12月6日まで）、
たぶん、普段の自分だったら警戒したであろうタイプの人に働きかけ、
たぶん、普段の自分だったら、近づかないようなリスクを冒し、
たぶん、普段の自分だったら、引かなかったような局面で言葉を飲み、
たぶん、普段の自分だったら、追求したであろうところで矛先を納める、
‥など、「自分らしくないこと」 が続いているのですが、
なんていうか、それがとても楽しくて、
「横道にそれる運」 って楽しいんだな、ということについて考えています。
いや、それまでの状況があまりに膠着していて
息もできないような環境にいたので、その「本道」 から逸れた先がなかなか楽しい、ということなのですが、
なんていうか、びっくりするような開放感？に気分は上々です。
ちなみに、
「引かなかったところで言葉を飲む」とか、
「追求したはずのところで矛先を納める」とかいうのは、
一見、ストレスフルなんですが、
干合の作用から、
なぜか自然と言葉を飲んだり矛先を納めて、
あれ？と自分でも思いつつ、そのまま留まっていたら、
永遠に手に入らないんじゃないかと思っていたものが、衝撃的なサプライズ付きで入ってきて、
すごくびっくりした！ということがありました。
なんでしょうね。
やっぱり、現象の形だけをとって先入観をもつよりも、きちんと「自然が作る気のカタチ」に応じるって大事だな、と改めて思いました。
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