干合変化は次元上昇的化学反応

細野さんが干合変化の人だったことを考えつつ、
改めて干合が気になったので、「算命学体系」を読み直してみました。
なんだかんだと言いつつ、干合ってミラクルです。

以下、『原典算命学体系』の4巻を参考にしています。

干合は、2つの気の融合によって新しい次元のエネルギーを作り出します。
元々の気を「実気」、そして新たに生まれた新たな次元の気を「虚気」といいます。

干合で結びつく気は、
十干のはじめの甲が東からスタートし、その後気の流れに則って五方位に十干を並べていった場合、
同じ場所にくる干支同士の結びつきです。
わかりにくいと思うので、画像を引用しました。
ご覧のとおり、甲と己は同じ東の場所にあり、戊と癸は同じ北の場所にあります。

2つの干合する干が結びつくと、虚気を生み出します。
甲と己は土性、戊と癸は火性に変化しますが、この変化は「カチリと変化」するのではなく「ふわふわと変化したように見える」という感じ。

つまり、
実気と虚気の違いは、実気が直接の気で、虚気が間接の気であるということ。
運命学的にいえば、
人間の運命に直接影響を及ぼすのが実気、
人間がなんらかの行為によって受ける間接的な影響が虚気です。

言い換えると、
誰かとの関係において、何かアクションを起こしたときの相手へ伝わる自分の感じとか、
何かの役割を担う時の雰囲気とか、
そういう「印象」のようなもの、といえるかとしれません。

平たく「印象」と書きましたが、
『人は見た目が9割』という本があったように、
この印象でいろんなことができたり、逆にいろんなことを壊したりもします。

印象などはその場の雰囲気とか偶然によって変わると私たち現代人は思うわけですが、
実はそこには厳然たる仕組みがあると古代東洋人は見つけていました。
それが干合の仕組み。

干合とは、空間の気同士の連結によって生じる「気の変化の法則」といえます。

以下少し難しい内容になります。

干合によって新たな次元に変化する場合、次元が上がるために天軸が必要となるため(立体五行の真ん中をつなぐ軸)、
新たな次元の五行は平面五行でなく立体五行、
十干ではなく十二支を利用します。

数学的な難解な説明は割愛しますが、
その結果として分かるのは、
干合が「位置の変化」「方向の変化」を意味し、その変化は「虚気」を意味するものだということ。

よって、
甲己干合→土性
のような、実気的な扱いは誤りです。

干合は、
千年以上も前に考え出された、
「空間の変化による虚なる気の思考」
です。
しかし、歴史においては現代人がそう思うのと同様に、
辛と丙が融合して虚なる水の気を生むことについて迷信扱いされてきたそうです。
しかし、実気であれば東西の世界、辛と丙が水になるなんてないわけですが、
虚気(魂や精神)は南北の世界です。
南北の世界においては創造的変化は起こるべくして起こり得るもの。

干合変化とは、
そうした創造的変化を起こす次元上昇的化学反応であるといえます。

※画像引用元:原典算命学体系第4巻

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Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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