十二大従星の星というのは、
それを持つだけ、その時期を迎えるだけでら心の変化や動きは現れません。
そこに環境の条件が備わって初めて現れるものです。
環境とは、眼に映る世界、身を置く場所、立場などです。
例えば天将星を保有していたとしても、
その天将星のエネルギーがどのような場所と環境にあり、そこで保有者がどのような立場にいるか?
ということが大事です。
天将星は「極まる」エネルギーなので、アンバランスなエネルギーです。
よって、同じようにアンバランスな環境にあって星が一致し、環境を得ることになり、そこで初めて星が燃焼します。
環境を得なければ、どんなに強いエネルギーを持とうとも、それはないのと同じです。
エネルギーと環境が不一致な場合、
動く方向は本来の方向と逆になります。
星の持つエネルギーに逆行する、言い換えれば陰転です。
また、
エネルギーと環境が一致すれば未来は開かれていくわけですが、
エネルギーと環境が不一致であれば過去に流されていくことになります。
よって、不一致な場合、ストレスを感じ不運に感じることとなります。
環境の条件が星の保有者の条件と一致すると、そのエネルギーは即座に燃焼し始めます。
天将星が陽転しにくい(1割程度)といわれるのはそこに理由があります。
山の頂に立ち全体を俯瞰する視点と、
山の頂に立ち登ってくる人を率いる力量の双方を備えなければ、陽転はしません。
必ずしも現実的なテーマである必要はなく、ときに宗教や芸術という分野であることもありますが(テーマは主星によります)、
いずれにしても頂に立たなければ始まりません。
視点だけでは現実において人が付いて来ず、
力量だけでは精神において人が付いて来ず、
陰転します。そこが天将星の難しいところ。
一方で、例えば天印星は赤子の星、無のエネルギーです。
赤子として明るく無邪気な中に何も求めない中で人の助けを得たり、人を集めたりするのは、現実界にあって無我である「有中の無」、その無我であることから人を惹きつけコトを得るのが「無中の有」。
そんなエネルギーですが、
その無邪気な赤子のフレームを外れると陰転します。
もともと土から出る従星なので我の強さはあるのですが、
それが無形ではなく(無形であれば赤子として順当)、有形の形で我が強さやお節介、出しゃばりな面が出てくると、それは赤子のエネルギーと環境の不一致ということになり、本来の方向とは逆の方向へ進むことになります。
天将星よりは陽転しやすそうですが、
それでも、大人になってエゴを抑えて無中の有を得る生き方というのも簡単ではなく、やはり同じように精神力を必要とするように思います。
他の星については書きませんが(そのうち書くかもしれませんが)、
いずれにしても、その星の持つエネルギーと環境を一致させることが大事です。
なお、前にも書きましたが、
陰転は、その従星の対極の従星の悪いところが出ている場合の現象です。
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