アルゼンチンのサッカー選手であるエミリアーノ・サラ選手。
乗っていた小型飛行機が行方不明になり、生存が絶望視されているそうです。
つい先日、所属していた仏ナントから英カーディフへ史上最高額の移籍金をもって移ることが発表されたばかりのタイミングでのこの悲劇。
気になって調べてみましたら、
戊亥天中殺の人、ちょうど天中殺の真っ只中のことでした。
天中殺中は、人生の足場も天井もなくなり、大きく下落することも大きく上昇することもあるといわれます。
下落することばかりが怖がられる天中殺ですが、上昇することもよくあり、
上昇しすぎて命の危機に合うというのも、珍しいことではありません。
よって、
何にせよ、大きな行動を避け、
自発的に何かを動かすことを避け、
受け身でかつ控えめに過ごすのが良いとされます。
大きな契約、大きな収入。
選手生命に賞味期限のあるスポーツ選手のような仕事の場合、
断るとか延期するというのはなかなかしにくいものですが、
天中殺期間中にこれだけの大型契約というのは避けたほうがよかったのかもしれません。
特筆すべきことは、サラ選手は生月中殺もある人だということ。
天中殺の禍を受けにくいといわれる宿命中殺を持ちながら、こうした悲劇に見舞われたということの意味は、
今後きちんと考えて整理しておこうと思います。
なお、天中殺期間中の移籍がまるでダメ、というわけでもありません。
天中殺中に移籍したスポーツ選手として私の記憶に一番残っているのは、2002年にジャイアンツからヤンキースへ移籍した松井秀喜選手。
なお、松井秀喜選手も生月中殺のある人です。
松井選手が天中殺中の移籍だったにも関わらず、大きな禍がなかった理由として一般的に挙げられる理由は、
彼が寄付やボランティアなど、様々に徳を積んでいることと、その高い人間性です。
しかしこれに加えて、3年25億円という、巨人の不動の四番打者としては控えめな契約だったことも大きいのではないかと私は思っています。
松井はその前年に、巨人から5年50億の大型契約をオファーされたのを断り、6億1千万円(それでも当時プロ野球史上最高額)で単年契約を結んでいます。
それを考えれば、メジャーで3年25億という数字は、見方によっては屈辱的ですらあり、
その意味では、
実利も名誉も捨て、メジャーへの挑戦という純粋なもののだけを目指したという見方もでき、
結果として、それが良かったのではないかな、と思います。
そう考えると、
何事においても「諸手を挙げて万歳」
というのは、人の妬みを買い、
足元をすくわれる元になったりするものですが、
とりわけ天中殺期間中というのは、
ハタから見て「ちょっと残念」と、ダメ出しされる余地を残すくらいの控えめさがあると良いのかもしれません。
先日、「器を大きくする方法」として「足るを知ること」というのを挙げましたが、
それと同様、天中殺期間中というのは、
100貰えるとしても50にしておくとか、
100貰ったらまわりに60あげるとか、
あるいは100欲しければ、120や150を達成してから100を受け取るような姿勢が望まれるように思います。
改めて、よくよく認識しておこうと思いました。
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