心の構造についての最後、龍高星と玉堂星です。
教科書からの引用なので、わかりづらいところもあると思いますが、
中心にこの星がある場合の世界観として、抽象的ではあるものの参考になるだろうと思いご紹介しました。
■龍高星の心の構造
この星は無の構造といわれ、心の構造に定義がないのです。
無の構造というのは閑居l雨とか状況に同化できるということです。
龍高星の心の構造を専門的にいうと無限と言います。最初からある本質というものが少ないのです。
この星が真ん中にある人は、小さい時に形で苦労するか、形に恵まれると精神で苦労するか、どちらかの苦労をします。
本質が環境によって変わっていくため、自分が小さい時の周りにいる人たちの性格で大きく左右されます。
例えば、商人の家に生まれたりすると、自然とお金のやりくりがうまくなるというようにです。
龍高星はどの世界にも同化していく質を持ちます。たとえ自分に経験がなくてもです。
高貴なところから低俗なところへ、低俗なところから高貴なところへと、どのようなところへ行っても同化します。これが無の構造の強さです。
この星には、養母という意味がありますが、子供を産んだ経験もないのに、子持ちの亭主のところへ行ってすぐに母親になれるということは、無の構造のなせる技です。よって、特別に人生観というものが生まれ難いのも特徴の一つです。
それだけに見事なことがある反面、どろどろしたものもあります。どんなに環境が変わってもそれを飛び越えるため、精神の葛藤は少ないようです。
しかし、この同化するということは、100%同化物事を信用するような単純さだと本当の同化はできず、裏側を見る目というのが必要なのです。
例えば、人から攻撃された場合、
牽牛星はすべてを受け止めます。
龍高星は受けたらかわすだけで受け止めません。
貫索星は攻撃を受けたら全部跳ね返します。
石門星は返し方が遅くなります。
車騎星は攻撃されたら一番早くはね返します。
調舒星は10受けたとしたら100位にして返します。
鳳閣星は中庸なのですべて受けますが懐までは入れません。
禄存星、司禄星、玉堂星はふつうに受けます。
■玉堂星の心の構造
龍高星と正反対の立場にあって、環境の壁を超えられないのが玉堂星です。
例えばたいへん貧しいところに育った人が財産家のところに嫁いだりすると、育った環境から出られずいつまでたっても質素な生活をしたりします。
一方、子供の頃から幸せに育っていると、嫁にいってからもその調子で幸せに過ごします。
これは環境の変化に適応できないことが理由です。よって、結婚を考える場合、同じくらいの家柄の人の方が良好です。
この玉堂星が真ん中にある人を分析する時には、二十歳までにどんな生活をしたかを重視します。
本質は伝統的で、何かに則って物事を行います。いってみれば、子供の頃にきちんと育てられれば、大人になってもしっかりと落ち着いた大人になります。
育て方は、過去のことから学ばせるのが最良の方法です。
玉堂星は、同じ流れの中で生きていくところに良さがあります。
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