一昔前に流行った成功本、
『インナーゲーム』
という本が、ジムスペースに置いてありました。
元々はテニスのメンタルトレーニングの本で、「自分を客観視する」とか「今ここに集中する」とか、今でいうところの引き寄せの法則に通じるハウツーがいろいろ書いてある本で、実践すると面白いくらいに「引き寄せ」ができたりするのでおススメです。
その本を見てふと思い出したのですが、
私の知っている戊亥天中殺の人というのは割と「引き寄せ」が上手な気がします。
戊亥天中殺は現実虚なので、自分のことを他人事のように眺める傾向にあります。
虚について補足すると、
申酉天中殺は西方が虚、
午未天中殺は南方が虚、
辰巳天中殺は精神が虚、
寅卯天中殺は東方が虚、
子丑天中殺は北方が虚、
と、全ての人はどこかしら虚があるのですが、その中で戊亥天中殺の人は現実が虚になっています。
もちろん、
他の様々な要素によって現実に思い切り密着している人もいるにはいますが、
本質的には現実に対してあまり入り込まない(入り込めない)ので、無意識のうちに自分を客観視したり俯瞰していたりします。
結果として、引き寄せが割と上手にできます。
戊亥天中殺で現実に密着しているのは、
経済的なコンプレックスをクリアしていない場合とか、
「あるべき常識」にこだわっている場合です。
そもそもですが、戊亥天中殺は現実を客観視してしまう自分にコンプレックスを持ちがちです。
特に子供の頃などは、他の子供が必死になっていることに必死になれない自分について、どこかおかしいのかも?と思ってしまったりします。
そして、「普通」であろうとして現実に入り込んでしまう戊亥天中殺の人もいるにはいますが、どこかの段階で現実より精神(芸術などを含む)を重視する生き方に移行するします。
「引き寄せ」が上手、というと羨ましく思えたりしますが、
現実のリアルな世界に執着していないので、あまり現実的な欲求がなく、
結果として彼らが引き寄せているものをまわりから見てもあまり羨ましいとは感じないかもしれません。
向かう先は精神なので、戊亥天中殺の人、その本人としては満足なのですが、
現実に重きを置いている人から見ると、よく分からない世界であるともいえます。
何事も「執着するものは手に入らない」と言われますけれど、
戊亥天中殺の場合は現実に執着しないので引き寄せられる、
でも引き寄せた現実に、その戊亥天中殺はあまり興味を持たない、そんな世界でもあります。
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