韓国ドラマ『奇皇后』 論語と韓非子

週末、家族の買い物に付き合って行ったオートバックスで買ったマイクロファイバーでガラス戸や窓、扉などの拭き掃除をしました。
ツールが揃っていると、アクションに向かいやすくて良いです。

お掃除をしながら、5年ぶりくらいに韓国ドラマを観ています。
政治的な問題にピリピリしていた頃、全力で否定していたりしましたが、
特に歴史ドラマは儒教の思想などが色濃く見え、大企業の力関係ににも似たその権力争いの様子からは学ぶものが多くあります。
観ているのは『奇皇后』。
国史においてあまり日本ではフォーカスされない元の時代の中韓の関係がベースにあります。
内向きな権力争いのみならず、外交や異民族の統合、そして統合からの民族独立など、なるほど、今の時代に通じる問題と解決策、処世術も見て取れます。

ブコメチックな女子1対男子2の構図や悪役の暗躍などは韓国ドラマにお約束のエンターテイメントですが、
前半の悪役ワン・ゴやラスボス的存在である朝廷を牛耳る実力者ヨンチョル、その娘である皇后タナシルリ(名前が元の名前っぽい!)の思想や生き様は、ある種の普遍的なリアリティがあり面白いです。
とりわけ、

なぜ彼らが悪なのに実権を握れるのか?

という視点で見ると、相応に理由があることがわかります。
それぞれに立場と言い分とがあり、それを通す手順を踏んでいて、悪役ながら学ぶところ大です。
いわば、論語韓非子ともいえます。

昔、父が生きていた頃、年末年始には壮大な時代劇があり、それを父と観るのが習慣でしたが、そのことを思い出しました。
歴史を振り返りつつ、歴史に学び、新たしい年を迎える準備をするという意味があったのかもしれません。

年内に観終わるか分かりませんが(51話もある!)、振り返りと来年の課題の参考としようと思います。

f:id:kinugyokutoan:20181225162302j:image
Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA