位相法において、
東は進む方向、
中央は自分の精神、
西は結果が残る場所です。
対冲は、分散のイメージです。
後天運で東が対冲にあうと前進力が阻害され、未来に向かう意欲が分散します。
西が対冲にあうと自分が一生懸命積み上げてきたものが分散します。
例えば結婚であれば離婚ということもありますし、財産であれば分散して散り散りになったります。
知恵や名誉などを含め、すべてカタチある結果となったものが崩れる時期。
中央が対冲にあうと方向転換します。精神が分散するので、一つの方向に向かう精神が複数の方向に向かうことによって方向転換という現象になります。
宿命(命式)においての対冲は、行動のパターンを構成します。
東が対冲している場合は、社会・職業的な方向が分散するので、仕事が変わりやすく、転職をしやすいといえます。
仕事だけでなく、社会との関わり方がよく変わるという見方もできます。
もともと(宿命的に)方向が分散しているので、一つの方向へ執着することなく変化するという面もあります。
一方で、西が対冲している場合は、モノゴトの結果、残る財産や成果がさまざまなカタチ、位置付け、評価として分散した形になります。
よって、敢えて「複数の形」で残すようにするとこの西の対冲を有効に利用できます。
例えば、お金であれば複数の金融機関に預けるとか、株や不動産など複数の資産として残すとか、
キャリア的なものであれば、本業以外の仕事をいくつか持ってキャリアを分散するとかです。
余談ですが、私は西に対冲があるのですが、お金を預ける金融機関を分散しておくと不思議とお金が貯まることに気づいて周りの人に勧めたことがあります。
しかし必ずしもみんなに有効ではなかったようで、首を傾げられたりしました。
今思えば、西に対冲があるから私の場合は分散することでお金が貯まったんだろうと思います。
なので、宿命において西に対冲のある人に限定して、お金を一つの金融機関に預けるのではなく、複数の金融機関に分けることをお勧めするようにしています。
なお、宿命に対冲のある人が、半会や会局の関係ができる人と結婚すると、途端に世界が広がり、細々とした考え方から大らかで発展的な考え方に変わったりします。
あるいは支合の関係にある人と一緒に何かをすると、一つのことに取り組んでもキレイに積み上げていくことができたりします。
結婚相手やビジネスパートナーを選ぶときは、そうしたことを視野に入れることは人生戦略上、有効です。
例えば、結婚相手として理想的といわれる形として「干合支合」というのがあります。
干支上の結婚関係である干合は、「なぜか惹かれる相手」ですが、干支の干がその関係にあり、現実面を表す支が支合という精神と現実の一致、現実着実な型である場合、惹かれあってかつ着実なわけで、理想的といえます。
地支の関係で見る位相法は基本的に精神、心の感じ方は分からない(支合が着実であることはわかるけれど、それが幸せかどうかは分からない)のですが、天干が干合していれば惹かれあうわけで、味気ない人生戦略ではなくなります。
西の対冲について補足すると、
積み上げてきたものの分散なので、ちょっと見には恐ろしいのですが、その積み上げてきたものが嬉しくないもの、良くないものであった場合は、その過去が消えて新たな世界に向かえるので、必ずしも悪いものではありません。
西の対冲は、良い方から悪い方へ、悪い方から良い方へとの転換点です。
繰り返しになりますが、位相法は単に現象面のみのことなので、
対冲=恐怖、悪いもの
という見方ではなく、どう利用するか?という視点が望まれます。
ちなみに、位相法でわかる現象が自分にとって幸せなものか不幸なものかは、そのときに守護神がめぐっているか忌神がめぐっているかを見ます。
守護神の捉え方は少し複雑なので説明が難しいのですが、一般的には命式の五行のバランスを整える干のことを守護神、バランスを崩す干のことを忌神といいます。
これについては、改めて書きます。
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