算命学では、自分の持つ星をすべて光らせましょう、と言われます。
それが宿命を生きるということであり、自分らしくラクに生きる秘訣です。
こうしたことを考えるときに、
目が向きがちなのは東側の星です。
なんといっても対外的な星であり、仕事や友人、恋愛など、人生航路に乗り出すときは一番に意識が向く場所。
実際、若年期にクローズアップされる星でもあるので、ある意味では当たり前です。
しかし、宿命全体を光らせようとする場合には、少し違う視点が必要です。
十大主星には、実は序列があり、その序列を意識すると、全体が光りやすいといわれます。序列は以下の通り。
☆主星 中央、胸の星
☆第一命星 西、右手の星
☆第二命星 南、腹の星
☆第三命星 東、左手の星
☆第四命星 北、頭の星
当然、それぞれの年代ごと、つまり若年期は第三命星と第四命星、壮年期は主星と第二命星、老年期は第一命星の順に光っていくわけですが、
それに加えてこの序列の順番で星を光らせることを意識すると、宿命全体が綺麗に光ります。
このことは、従星の序列を見ると納得します。
なお、従星の序列は以下の通り。
☆第一従星 左足、老年期の星
☆第二従星 右足、壮年期の星
☆第三従星 左足、老年期の星
人間は生まれてから死に至るまでの人生を、過去から未来へ一本の時間の道を歩んでいるように感じるわけですが、
それは西洋的な直線的時間感覚によるもので、
東洋的な時間感覚は円環的なものなので、過去に未来の情報があり、誤解を恐れずにいえば、未来から過去に向かっているともいえる世界観です。
よって、若年期に老年期に光る星を意識し、老年期に若年期の光りを改めて光らせることによって、バランスよく本質的な自分の宿命が光ります。
中でも、第一命星が西の星であるというのはいろんな意味で象徴的です。
自分の主星を光らせるために、その存在が不可欠であるということ。
「独立独歩」の星を持っていたとしても、それをサポートしてくれる存在を早い段階で備えることが大事であるということです。
ちなみに、星同士が相生の関係にあるところの方がラクに光ります。
しかし、全部を光らせようとするなら、相剋の関係にある星を光らせるための努力を早い段階でしておいた方が、結果としてラクに全体を光らせることにつながります。
若いうちの苦労は買ってでもしましょうと言われますが、そのとおりで、若いうちの失敗はその後の糧になりますし、強い星がある場合は、その苦労なしには光らないものなので、その点についても意識されると良いと思います。
最近のコメント