「宿命と一致しなければどうなんでしょう?」
と質問を頂いたので補足です。
宿命と環境(自分の生き方含め)が一致していると、一致している箇所がとても幸運になります。
一方で、一致していなければ、どんなに努力してもうまくいきません。
例えば、
年支と月支が対冲の人が、どんなにモノゴトに対してオープンにアグレッシブになったとしても空回りします。
対冲なら、慎重に吟味してコトを進めるのが宿命。
半会の人がオープンに頑張ってうまくいっているのをロールモデルにして頑張っても、決してうまくいきませんし、たとえうまくいっても不満足感が残ります。
しかし、結果や幸せを得られないとしても、そこで空回りしたことから得るものはあります。
精神的に成長し、人間として大きくなれる。
よって、宿命と一致しない限り幸せな満足感や結果は得られないかもしれませんが、人間として成長はできるということです。
なので、「宿命と一致しない人生」を生きることも、若いうちには大事なこと。
決して「無意味」ではありません。
お子様がいるとして、親が算命学に造詣の深い人で子供に宿命通りの人生を最初から歩ませたとすれば、
その子は恐らく若いうちから運命の花を咲かせて活躍します。
しかし年を重ねて五十代くらいになったときに、何か大きな壁にぶつかると、それをクリアすることができなくて、人生が崩れてしまったりすると言われています。
よって、若いうちは宿命との不一致は、、むしろ必要なこととも言えます。
人生を歩む上で留意すべきは、
四十代以降において宿命と環境を一致させること。
それが最も大切です。
不一致なまま五十代を迎えると、いろいろと大変です。
周りの人には、自分の命式から導かれる宿命を吟味することを勧めています。
宿命自体には幸運も不運もありません。
大切なのは、それと一致した人生を、力強く生きること。
そのために必要な経験を積み、その宿命を消化すること。
きちんと消化(環境と宿命を一致させて生きること)が少しでもできれば、それは幸せな人生になり得ます。
ちなみに、ここで大事なのは、教科書やらネットの情報を文字通りに鵜呑みにしないこと。
どういう位置付けか?どういう解釈か?ということを自分の中に腹落ちさせた上で消化することが大事です。
例えば、戊亥天中殺の女性が跡取り運の天庫星を持つ場合、家系を外れるけれども跡を取るということは、家系の中でいちばんの成功者として家系を「継承する」のではなく「乗っ取る」という解釈もできます。
そこのあたりをしっかりと念頭に置かれると、自分にとっても家族にとっても満足な人生を歩めるように思います。
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